赤えんどうは、古くから蜜豆や豆大福に使われ、和菓子の落雁用としても重要です。
赤えんどう粉は栗粉と風味が似ているため、変色しやすい栗粉の代用品としても使われます。

粉なので、クッキーやケーキを作るときに入れたりと
いろいろな使い方ができます。
入れる事により、ほのかな栗の風味がお楽しみ頂けます。







えんどうは、古くから人類と関わりの深い豆類の一つで、起源はメソポタミアと考えられています。日本には、中国を経由し、遣唐使によって9〜10世紀頃にもたらされたといわれています。

平安時代の「倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」には「乃良末女(のらまめ)」との記載があり、平安中期には「豌豆」という表記例もあるものの、「のらまめ」又は「のまめ」が当時の一般的な呼び方だったようです。

また、室町時代に「園豆」と書いて「えんとう」と読ませていたこともありましたが、安土・桃山時代になって、「豌豆(えんどう)」という書き方・呼び方に統一されたようです。

なお、「豌豆」という名称の由来は、古くから豆類を中国に輸出していた「大宛国(だいえんこく)」(現在のウズベキスタン・フェルガナ州付近)にこじつけたものではないかといわれています。
英語では、えんどうのような丸い豆は”bean”ではなく”pea”と総称され、単に”pea”といった場合は、えんどうのことを意味します。

日本における本格的な栽培は明治に入ってからで、いろいろな品種が欧米各国から導入され、全国各地で生産が始まりました。
えんどうの利用法は非常に多様で、完熟種子を乾燥豆として使う以外に、未熟の莢を食べる「さやえんどう」、完熟前の軟らかい豆を莢からむいて食べる「グリーンピース」、グリーンピース大まで育った未熟の豆を莢ごと食べる「スナップエンドウ」、さらに新芽を摘んで食べる「豆苗(とうみょう)」がありますが、これらは野菜として扱われています。

乾燥豆として使用される子実用えんどうは、主に北海道で、明治の後半からヨーロッパへの輸出用として多く栽培され、昭和初期には3万ヘクタールになりました。現在は北海道の上川地方を中心にわずか数百ヘクタールの栽培となっています。現在の乾燥豆の大半は輸入品で、カナダ、イギリス、中国などから輸入されています。



大理で昔から女性に人気のあるおやつが、えんどう粉で作られています。
えんどう粉に水を加えて、熱を加えながらとろみが出るまでゆっくりとかき混ぜます。
そして一晩おいておくと自然に固まり、黄色いプリンのようになります。
これを細長くスライスし、ビーフン、千切り大根、豆腐などを一緒に盛り付けピーナツ粉、トウガラシみそ、パパイヤ酢など、好みの調味料で味付けしてもらうのです。

えんどう粉はほかの街でも見られますが、組み合わせる食材や調味料がこれだけ豊富なのは、大理独特のスタイルです。

えんどう豆は、解熱効果や利尿作用があり、お肌をきれいにしてくれます。
また、油っぽい料理が多い中、エンドウ粉はダイエットの強い味方。
屋台で売られているほか、豆粉の看板を掲げた食堂もあちこちに見られます。
えんどう粉は、昔から大理の女性たちに愛されてきた、人気メニューなのです。



えんどうには、たんぱく質、ビタミンB1、B2、C、E、カロテン、さらには必須アミノ酸である「リジン」も豊富に含んでいて、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等が豊富に含まれているため、不足傾向にあるこれらミネラルをまとめて摂取できる優れた食品ということができます。



たんぱく質は体内でアミノ酸に分解されてから吸収されます。
アミノ酸のうち必須アミノ酸と呼ばれる8種類は、体内で合成できません。
なので、必然的に食品からとることになります。
たんぱく質の量は、牛肉や鶏卵と比べてもひけをとらないため、豆類がまさに適しているといえるでしょう。
また、必須アミノ酸であるリジンは、タンパク質、カルシウムやビタミンの吸収を助け、肝機能の向上、コレステロール値の安定に役立つ効果があります。
疲労回復や集中力の向上にも役に立つでしょう。



豆類に多く含まれるビタミンは、ビタミンEとビタミンB群、ビタミンCです。
ビタミンEには、体の隅々にまで栄養や血液を運ぶ働きがあり、凝りや冷え を取り除いてくれます。また細胞の老化を防ぐ過酸化脂質の生成を防ぐのを筆頭に、さまざまな物質の酸化を抑えます。
ビタミンB群は、皮膚や粘膜を正常に保つビタミンで、肌荒れや吹き出物を抑えます。
また、糖質の代謝を高めダイエットの大敵である脂肪の代謝を促進します。
その為エネルギーになりやすく、疲労回復に役立ち、ダイエットにも効果が期待できます。
ビタミンB1は、日本人の主な糖質摂取源である精白米、めん類、食パン等にはあまり多く含まれていないため、特に不足しがちなビタミンです。
毎日の食事に豆を積極的に取り入れれば、糖質を効率的にエネルギーとして利用することができるようになり、疲れにくい体づくりに役立ちます。

ビタミンCは、細胞の結合を強化しているコラーゲンの生成に深くかかわっているビタミンで、しみ、そばかすの予防などの美容効果、免疫力向上による風邪防止などに力を貸してくれます。

カルシウムは欠乏すると骨粗顆症や精神不安定の原因になり、現代の食生活では深刻な問題に取り上げられます。
豆類や加工品に含まれるカルシウムはたんばく質と相乗し、吸収されやすくなります。




豆類には鉄分も大変多く含まれています。
鉄分ではほうれん草が有名ですがその 2.5倍 程度含まれています。
偏食やダイエットの影響で起きやすい貧血は、女性に多い症状です。

特に豆の鉄分は、動物性たんばく質やビタミンCと一緒に取ると、吸収率がアップします!!


豆類には食物繊維も豊富です。
根菜のにんじんや大根と比べてもたくさん含まれています。
便秘を防ぎ、発ガン性物質の排出、エネルギーコントロールにも投立ち、大腸ガンバ糖尿病、肥満予防などが期待できます。


豆類に含まれる脂質は、血管のサビにあたるコレステロールを正常に保ち、脂肪肝や肝硬変を始めとする多くの成人病を予防します。
脂質のひとつレシチンは脳の働きを高めることでも知られ、記憶力、集中力アップ、老人性痴呆症予防にも期待できる と言われています。
コレステロールをコントロールする脂質のひとつリノール酸は体にとって欠かせない成分ですが、酸化しやすい欠点があります。
これをカバーする成分がサボニンとビタミンE。
これらは 動脈硬化、老化、肝臓病、肥満、イライラ、肩凝りなどを予防します。
最近の研究では細胞の突然変異を抑えることがわかり、ガンやエイズウイルス抑制に役立つ可能性があると注目されています。



乾燥豆には、子実の色により、青えんどうと赤えんどうがあります。青えんどうは煮豆、甘納豆、うぐいす餡、炒り豆、フライビーンズなどの原料になり、最近ではスナック菓子や発泡酒の原料としても利用されています。
一方、赤えんどうは、古くから蜜豆や豆大福に使われ、和菓子の落雁用としても重要です。赤豌豆粉は栗粉の風味に似ており、栗粉が変色しやすい一方で、赤豌豆粉は変色しにくいという利点があり、栗粉の代用品としても使用できます。


炭水化物主体グループの豆
あずき、ささげ、いんげんまめ、花豆、えんどう、そらまめ、ひよこまめ、レンズ豆等がこのグループに属しており、乾燥豆の重量の50%以上が炭水化物です。また、これらの豆は、たんぱく質を約20%と豊富に含む一方、脂質は約2%とほとんど含んでいません。
このため、健康維持やダイエットに最適な『低脂肪・高たんぱく』食品ということができます。


脂質主体グループの豆
大豆及び落花生がこのグループに属しています。大豆は、乾燥豆重量の約20%が脂質で、搾油原料として世界的に広く利用されています。また、たんぱく質も30%以上と非常に多く、「畑の肉」と呼ばれるのはこのためです。
一方、炭水化物の含有率は約30%で、炭水化物グループの半分程度となっています。落花生は、脂質の含有率が約50%と極めて高く、たんぱく質も25%あり、大豆とほぼ似通った栄養成分構成となっています。
また、いずれのグループに属する豆も、ビタミンB1、B2、B6等のビタミンやカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等のミネラルを豊富に含んでいます。
  • 赤えんどう粉1kg

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